好きなことを仕事にする?それとも安定?どっちも経験した元デザイナーが勝手に語る(後編)

2017.10

Yuko

絵描きと会社員のパラレルワーカーをしているYukoです。
今回は『好きな仕事 vs. 安定した仕事』のお話をさせてください。

わたしは小さい頃から夢だった仕事、ファッションデザイナーという好きな仕事を叶えました。

そして安定だけで選んだ仕事、事務職も経験しました。

好きなことを仕事にできたけど辞め、あえて安定した仕事を選んでは辞め…

ジプシーのような人生でした、が!

今は、絵描きと安定した会社員、どっちもやる「パラレルワーカー」として生活している。そういう立場でのお話です。

好きなことVS.安定の仕事、正直な実体験を書きました

「好きな仕事と安定した仕事・・・ 自分はどっちがいいのだろう?!」

という答えのない問い・悩みに悩んでいる人へ、自分の「好きなこと」を持っている人へ。

わたしの正直な体験談を伝えたいと思います。

わたしもかつて同じ悩みで苦しんだので、どうもが想いが強すぎて話が長くなってしまいました^^;

前編は「好きな仕事」について、この後編は「好きじゃないけど安定した仕事」についてよかったこと&悪いところをそれぞれ書いています。なにかしら参考になればうれしいです。

それでは、後編をどうぞ!


CONTENTS

(好きなことじゃないけど)安定した仕事を選んで思った!いいこと・悪いこと

(好きなことじゃないけど)安定した仕事のいいこと

1・毎月の固定給!フリーの時の、「来月どうしよう・・・」からの解放

ここで言う安定した仕事というのは、別にお給料が高い仕事ではないです。

そもそも好きなことじゃないからエキスパートになろうとか頂点に立とうとは思っていないため、高給のレベルに届かないです。

でも一般事務・正社員という職なら、贅沢しなければ普通の安定した生活はできるものです。

ここでいう「安定」とは、そういうレベルの安定です。

一人暮らしもできるし、貯金も頑張ればたまに旅行に行けるくらいの。

経済的な安定。それはすなわち、明日の不安がないという精神的安定

好きじゃなくても安定した仕事を選ぶメリットは、これが1番大きいんじゃないかな?

一時期フリーで制作活動をしてた頃は、本気の本気で来月のお金が心配だった

友だちと外食行くのは楽しいのに、お財布の残金が気になる。

美容院も安いところで我慢して行きたいところへ行けない。

耐えられるけど、地味〜なストレスを常に抱えていた。

思いっきり楽しむべき20代なのになぁ… とどこかで思いながら、いやいや自分は好きなことを選んだんだ!って思い直す。その繰り返し。

補足

ちなみに、一般事務職の平均年収は300万くらい。
都内で一人暮らしをするならば、しっかりと節約してお金の自己管理が必要なレベル!

2・仕事は効率重視で!気持ちが割り切れるから、仕事が早く終わる

安定した仕事をしていた時の良かったこと、堂々の2番目!

残業しないから自分の時間ができること!

事務ならば、わたしのやるべき仕事はこれとそれ、と明確です。

タスクがハッキリしているから、最適・最速に仕上げることに集中すればいい

残業して自分の時間が減るくらいなら、1分でも効率よく終わらすべく!!全集中!!

早く帰りたい一心なので、いつの間にか事務作業の効率は上がりました

効率が上がれば早く帰れる!と自然と努力をするようになるものです。

事務作業のスキルは、そのうち絵の仕事をする際にも役に立ちました。

Yuko

仕事に対してドライに聞こえるけど、まさに “割り切る” ってこういうことか〜って思いましたわ

デザイナーの時は、ピンクの色ひとつ選ぶにも、ダスティピンクがいいか?モーヴピンクがいいか?あるいは… っというように、時間いっぱい仕事してました。

とことんこだわり抜いてた

感覚的な答えをずっと探していた頃と比べると、事務作業は効率重視で真逆の働き方でした。

3・仕事が人生のすべてじゃないから、余裕ができる

これも精神的安定につながりましたね。

わたしの人生は今の仕事が全てじゃない。

わたしには別の「好きなこと」がある

仕事とは別の場所に心のよりどころがあるから、仮に会社で大失敗をしてしまっても心のダメージはそこまで受けないのです。

もちろん申し訳なく感じたり、落ち込むこともあるのですが、好きな仕事をしていた時とはダメージレベルが全然違いました。

「人生終わった… わたし、向いてないのかな。才能ないのかな。もう立ち直れない… orz 」

なんてことにはならないのです。

まあ たま〜に、頭では「こんなのへっちゃらだし!」と思ってても、無意識に体に、特に胃腸にダメージがきてることはあるけど(・_・)… 多分 気のせいだと思います!

4・意外と人間関係の幅が広がる!

Yuko

これは予想外のメリットでした!

職場環境というのは、興味関心が似たような人が集まりやすい。

自然と。そういうものですよね。

デザイナーの時は特にそう感じてました。

話題の映画、気になっている店、気になっているイベント・・・

同僚とはすぐに話が通じたし、盛り上がりました。

情報交換するのも楽しかったです。

ところが!

全くちがう業界で事務職やってみたら、今までの自分が属していたコミュニティとは、全くもって違う人たちばかりなのです。

こんなに違うのか!と、今までどんだけ偏った人種の中で生きてたのかを実感しました。

これまでにない接点ができたおかげで、考え方が広がったのはとても良かった!

会社役員の人とか、バッキバキの営業の人とか、キレッキレのコンサルタントっぽい人とか…(笑)

ファッションデザイナーを続けていたら、この人たちとは絶対に、ぜ・・・ったいに会うことがなかったと思う。

(好きなことじゃないけど)安定した仕事の悪いこと

1・飽きる

データ入力とか、コーヒーの準備とか、資料まとめ… 正直言って飽きる。

そしてふと我に帰ったとき・・・思ってはいけない考えが浮かぶのですよ。

だれでもできるこの仕事、自分はいつまで続けられるんだろう?

でも・・・

仕事だから、お給料もらってるから、ガマンなのだ!

やりきるためには「自分に言い聞かせる」、これに尽きる。

2・「本当にこれでいいのか?」と思ってしまう

フルタイムの仕事なら1日8時間ありますね。

それに加えて通勤時間と昼の休憩時間も含めたら、1日のほとんどの時間を使うことになる。あたりまえだけど。

「疲れ果てて、もう力が残ってないよー・・・ バタっ。」

と家に帰った日は特に、こんなふうに思ってしまう。

 … このままでいいのかな?

だって、「自分の好きなこと・やりたいこと」がハッキリわかっているにも関わらず、それを思いっきりやりたい自分を抑えてるから。

行動と感情に矛盾があるからモヤモヤしてるし、なんだか自分に自信が持てないとも感じる

そういう時もありました。


さて、あなたはどっちがいいと思う?

以上が実際にどちらの仕事も経験した立場からの、「好きじゃないけど安定した仕事のいいとこ&悪いとこ」めちゃくちゃ正直な感想でした。

長文ここまで読んでくれてありがとうございました。

納得する選択を。

結局のところはですね、選ぶのはあなた自身であって、選んだ人生を続けていくのもあなたなのです

自分が納得できるようなチョイスをすることが、日々の幸福感につながるんだ

と。わたしは転職をくりかえし経験して学びました。

どっちを選ぶも自分次第

前編でお伝えしたように、好きなことを仕事にしたとしても会社やだれかに「雇われている」以上、思い通りにいかないことや仕方ないことは絶対にあります

これは断言できる。

好きなことを仕事にしても、安定の仕事を選んでも、いいことと捉えるか悪いことと捉えるかは、 “自分の気持ち次第”

だからこそ、好きな仕事を選んでも、安定した仕事を選んでも、

ネガティブな気持ちになってしまったときに、どうやってクリーンな気持ちに戻すのか?

その仕事を「続けたい」と思う気持ちを、自分で応急処置できるかどうか。が大事だったんだなぁ…

今となってはそう思います。

わたしは心理学とかてつがくの本を読むのが好きなのですが、心をクリーンにするためには「アドラー心理学」がかなり役に立ちました。

セルフケアの方法を知ってから、今現在は、人生で一番クリーンな気持ちで毎日過ごせています。

Yuko

セルフケアを知っていてもやっぱり悩みはやってきます。
が、対処法が自分の選択肢にあるだけで全然ちがいました

わたしのパラレルワーカーという選択

どっちかじゃなくて両方!

色々転職をくりかえしましたが、わたしは結局「アートをやりたい」「絵を描きたい」という自分の気持ちに素直になりました。

作品をイベントで展示したり、海外のクライアントさんと絵の仕事をしつつ、

会社員として事務系の仕事もしているのが今の生活です。

運よく、かなり自由な会社に出会えたこともあって、ムリな残業もなく、健全な毎日です。

ゆくゆくは絵描き一本になることが目標でっす!

※その後、2020年に独立しました 

どんな形でも、好きなことをしたい

このサイトでは、どんな形だとしても「好きなことして生きてきたい!」と思う人の役に立てばいいなと思い、ブログ形式で更新しています。

同じ立場だからこそ、感じる悩みや不安を少なくすることができれば嬉しいなぁ。と思っているので、気になった方はまた別の記事でお会いしましょ〜

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