夢は何度でも変えていい

好きなことを知って、なりたい日々にする

 

わたしは絵が描きたい。
好きなことだけして生きていきたい。

 

365日のうち、今は生活のために会社員で働いている時間の方が長い。

その時間をこれから先は好きなことだけに変えていく。

 

と言うと、ポジティブ人間に聞こえるみたいだけど、本当はとてもネガティブ

 

空想に逃避する癖があって、よく目を閉じて何時間も頭の中の世界にいたり

もんもんと考えすぎる性分ゆえ、

スイッチが入ると歩いてても顔洗ってても何してても考えるのが止まらなくなったり

そして気を抜くと劣等感にとりつかれる

・・・これはダメダメ、昔の自分。

 

ネガティブの極みから・・・

社会に出てからは特に、仕事の意味とか海外で知った格差の現実とか、

途方に暮れるほどこと考えることがたくさんやってきた。

ギリギリまで行ったときもあった。

___自分ってなんなんだろう?

 

 

どうにか変わりたくて、手に取ったてつがくの本が始まりだった。

すると・・・

てつがくって、すごくクリエイティブじゃない?

視点が変わる。

目の前で起こること全てに意味があるような気がした。

そこから心理学、言語学、科学・・・ もう好奇心は止まらない。

 

人間は自分の人生を描く画家である

これは心理学者アドラーの言葉。

 “自分の意思で行った選択の連なりが人生”

これはわたしの言葉w

 

わたしも最初からやりたいことが見つかっていたわけじゃなく、

かなりの迷走ジプシー人生

一本線ではなく、あっちへこっちへよろよろと。

よろよろしてナンボじゃ!

てつがくや心理学からたくさんのヒントをもらい、

自分で考え、意思を持って選択することが大事だと分かった。

 

子どもの頃からの夢だったファッションデザイナーとしての経験も

フリーでの作家活動も、失業保険生活も、

思い切って行ったロンドン留学でのサバイバルも

たくさん行った旅の経験もすべて。

間違いなく今の自分の価値観につながっている。

 

夢の仕事についたのに辞めた

子どもの頃からの夢、ファッションデザイナー。

親の反対を押し切って進んだ道でも、いざそこに立つと分かることがあったよ。

___これは自分のやりたいこと? 

いつも心に引っ掛かってた。

 

それに相反して感じる、周りの期待に応える充実感も。

自分の気持ちが揺れるのに気づいていながら、過ぎて行く時間の虚しさも。

目の前の景色のめまぐるしさに酔いそうになることはない?

 

 

「夢」が全てでその価値が絶対だと信じていた頃のわたしは、

「自分のやりたいことが分からない」と言う人に対して、

なんでだろう?とすら思っていた。

 

しかし、

頭に描いていた夢の人生設計を真っ白にする出来事のおかげで

まさか自分が何をしたいのか分からなくなってしまうとは・・・

 

 

やれることは全部やってみよう

 

「何かひとつに決めなければいけない」

「かかげた目標へ最後まで一直線に努力しなければいけない」

そういう妙に追い込まれるような気持ちは捨てて、なんでもやってみることにしたら楽しくなった。

毎日絵を描いて、雑貨を作り始めた。

 

「服を作りたかったんじゃないの?」

「じゃあ何のために学校に行ったの?」

___何かひとつを選んだら、全て一直線に繋がってなきゃダメなの?

 

*

 

やってみたことの一つ、ハンドメイドの作家活動

 

web販売をスタートし、専門学校時代の友だちの繋がりもあってイベントで出店。

そこで出会った作家さんとまた合同展示をしたり、オーダーももらえた。

京都の雑貨屋さんから仕入れのオファーも頂いたり、やることのない日は日もなかった

 

 

 

しかしそれでも収入は十分ではなく、親との価値観のズレはどうしても無視できない。

20代半ばで相談もなく仕事を辞めて安定しない収入の娘。

自分自身を認めてもらえてない気がして、とても苦しかった。

 

何か変わるかもしれない!海外へ飛び出す

 

ふと友だちに話してみたのが始まりだったのよ。

「わたしも海外に行ってみたいな」

あっさり言われた、「行けばいいじゃん」

即答され戸惑うわたしはの頭の中はこういう言い訳を並べて立てる。

だって英語できないし、

何のために行きたいとかハッキリしてないし、

すごくお金かかりそうだし、実際に行く勇気も、、、

 

 

大義名分はいらない。行きたいなら行けばいい

わたしの夢の人生設計を真っ白にした、あの中国で見た現実。

知らないことは世界にもっとたくさんある。 もっと知りたい。

 

 

イギリス人に “You are a Real Fighter! ” と呼ばれる

それだけ海の向こうの日常生活はサバイバルだった

 

ロンドン生活は日常が冒険のようだったよ。

憧れのヨーロッパの街並み、行き放題の美術館・・・

ときめきだらけの好奇心とアドレナリンは大放出さ!

 

 

でも英語、こんなにも通じないものか・・・

留学を決めてから毎日やっていたオンライン英会話の授業では、全く通用しなかった

会話が成り立たない、話せない、言葉を知らない。

バカにされている気がする・・・自尊心はズタズタに打ちのめされた。

*

絶望のVISA問題とゴミ袋事件

VISA問題、それは国境のまたぎ直しを意味した。
学校で紹介された法律関係の相談所にお世話になることに。

さらに、家に帰ったら部屋の全ての荷物が無くなってゴミ袋に放り込まれたまま放置されるという事件。

 

信じられないでしょ? フッ。そんな奇跡を起こしてしまうのが海外。

おまけに国境ぎわで止められて国境局員と戦うこともあった・・・

みなさん、VISAと闇物件には気を付けてください。

 

 

 

*

 

旅での最高の幸運は出逢いに恵まれたこと

本当にラッキーだった!

ホームステイ先の家族は優しくて、子どもとは遊びながら英語を教えてくれた。

さらに現地の同年代の子を紹介してくれたりして、

そこからまた知り合いも増えていったよ。

 

必死で勉強したおかげで、本当に心が通じ合える友だちにも巡り逢えた

お互いに涙目になりながら年越しの花火を見ながら語ったことを、わたしは一生忘れない。

トラブル続きのわたしを助けてくれたのも周りの人たち。

事情を話すと「うちにおいでよ」と言ってくれる友だち、先生。

人前では抑えていた感情を、教室でダムの放水のごとく大泣きした。

おかげで人に頼れるようにもなった。

 

クリスマスのある朝に知った、自分の新しい顔

「クリスマスホリデーを一緒にうちの実家で過ごさない?」

誘ってくれたのはホームステイ先がきっかけのイギリス人の友だち。

 

ヨークというイギリス中部にある歴史ある街から少し離れたそこは、

とにかく牧歌的で平和な世界・・・

草をはむたくさんの羊の声に、チュンチュンという鳥の声で目が覚める朝。

焼きたてのパンの香りと手作りのジャム。

そして穏やかで、互いに優しい家族の姿。

彼女の家族をみて、ホームステイさせてもらった家族のことを思い出す。

 

ある朝、顔を洗って鏡に映っていたのは、

自分でも今まで見たことないくらい穏やかで平和な表情。

 

___わたし、こんな顔するんだ。

 

それまでずっと気を張って頑張り続けてたせいで感覚がマヒしてた。

 

___これが「幸せ」なんだ

 

自分の中に今までにはない価値観が、感覚が、たしかに芽生えていた。

 

 

海外のアートクラスで知った、自分らしさを認めること

現地で参加したアートクラスは、今まで日本で受けたどれにも当てはまらない全く違うものだった。

 

正しく書く

上手く書く

 

そういう意識を忘れさせてくれた。

前より自信が持てるようになったことが番の成果さ。

現地のコンペティションにも参加して、ひとつ奨励賞をもらうこともできた。

 

置いてきたもの、連れてきたもの

冒険は数え切れないくらい、唯一無二の体験をもたらしてくれた。

重かった固定観念を捨て、知らなかった感覚を持って帰ってこれた。

 

日常を幸せに過ごすために、どうしたい?

自分の欲求に素直に向き合った答えが

わたしは絵が描きたい。

好きなことだけして生きていきたい。

 

留学でお金を使い果たしたため、今は生活のために正社員として働きながらでもいい。

でもこれからの時間を好きなことだけにしていくのさ。

 

どんな生き方をしたいのか?

ヒントをくれるものはたくさんあった。

心理学や哲学、言語学やら科学、曲がり角での挫折、旅での経験。

悩んでる誰かに伝えたくて、一つ一つページを綴っていきます。