– 略歴 –
1986年生まれ。絵描き。
ファッションデザイナーを辞め、フリーでの制作活動ののちロンドンへ留学。
帰国後、職を転々とジプシー人生。
現在 絵描き活動は会社員をしながら続けている。
*
大事にしてきたのは常に自分と向き合うこと。
自分を気づかうことだ。自分には自分しかいない。
グルーチョ・マルクスのことば
人生のあんなこと こんなこと
↓↓ 29歳 → 30歳のターニングポイントの話 ↓↓
子ども時代、チラシの裏はスケッチブック
小さいころから絵を描くことが好きでいつもなにか描いていた。
裏が白いチラシは全部わたしの元へ。
夢中になると一人の世界に没頭のめり込む、
雨の日には水たまりでいつまでも遊んでる、
台風で傘をさせば空が飛べる、
絵本と空想が大好きな子どもだった。
0か100か やる気が出るのは好きなことだけ
自分のやりたいことはハッキリしていたから、大学には行かず専門学校へ。
親はモーーーーレツに反対。
それでもバイトをかけもちして貯めた学費をみせつけて本気度を証明したぞ。
反対を押しきるかたちでデザイナーの道へすすむ。
高校ではチコクばっかりだったけど、専門ではやる気100%!片道時間の通学という苦行にも負けず、なんと卒業まで無チコク無欠席の皆勤賞。
知らないおじさんを本気で怒らせたのはこの時が初めてかな。
睡眠時間が電車だったから、ぐっすり寄りかかってしまったらしく・・・泣くまで説教されてしまった。あれは怖すぎて震えた。。
机でうたた寝する夢の中でも、課題の編み物をしてて。
完成だー!と喜んで目が覚めると、手元は編みかけのまま。絶望。
明け方4時を知らせるめざニュー。
「おはようございます!」その爽やかさを恨んだなあ。
全力疾走の専門学校時代の記憶は、正直ほとんど無いんだな。
あこがれのデザイナーから一転。前が見えなくなる
そして苦労した就職活動。
卒業式前日の面接で、やっとピリオドを打つことができた。
(遅すぎ・・・)
デザイナーになって数年。
次のキャリアを考えつつも、アシスタントをつけてもらうようになり、
TV CM起用アイテムのデザインも担当できたり、順調だった。
が、中国出張でみた現地の労働環境にショックを受け、
人生観を一気に変えてしまう。
悩み抜いてファッション業界を辞めることを決意。
それまでわたしにとっての夢は=人生の義務や使命みたいなもん。
一直線の道筋が目の前から消えたことで、
自分がなにをやりたいのか、全く分からなくなってしまう。
これのためにあれをしなきゃ。
そう感じてしまってた自分にも違和感があったのも事実。
考えすぎるクセが転じて、てつがく・心理学に出会うことができて、どっぷりハマる。
失業保険生活もあったけれど、気負った夢から自由になり、なんでもやってみようという気になり、フリーでの制作活動にエンジンがかかる。
人間は自分の人生を描く画家である
心理学者 アドラーのことば
卵を割らなければ、オムレツは作れない
やってみたいなと思ったらとにかく自分でやってみる。
行きたいところへ行く。
わたしの親への決まり文句がある。
「もう決めたから」
引越しも3度の転職もロンドン留学も、
いつも相談せずに決めてしまうのは一体だれ譲りでしょうかね。
フリー活動の半ば、とにかく行ってみたい一心で、
25歳で思い切ってロンドンへ。
英語はぜんぜん話せないけども。
語学学校へ行きながら、セントラルセントマーチンをはじめとするロンドン芸術大学の授業へ参加したよ。
この時期の経験が大きくわたしの人生を変えた。
イギリス人の友達からは、
Yukoはリアルファイターだ!
と褒められたさ。
だってたくましくならないとやってけない事ばっかりだもんよ。
とんでもない大家に騙されたし、心ない “外人扱い” にも傷ついた。
コミュニケーションの意味とか、人の違いってなんだろう?って本気で悩んだ。
ただ間違いなく、思いきって行って良かった。
海外での体験は、自分らしさを認めることができる特効薬だった。
今は自分のやりたいことを、シンプルに
留学で貯金をはたいたので、今は生活のために会社員生活をベースにしながら、絵描き活動をしているよ。
ここに落ち着くまで転職は>3回。
何がしたいの?と言われても今は平気。
人に説明するために生きてるわけじゃない。とふっきれてからは、ただ自分と向き合えばいいだけ。
それはこれまで自分が死ぬほど考えて迷って右往左往して、ジプシーのようにさまよってきたからこそ。
みせかけの精神論では処方せんにはならない。
てつがくや心理学を学ぶことは大いに助けてくれたし、
そこから言語学、科学、と興味を広げていくことで、納得しながら答えを出すこともできるんだ。
自由に生きる、自分で答えを出す。
考え方のアイディアを伝えることは、きっとだれかの役に立つ。
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