© Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin
画像引用:ART iT
2017-04-12
都内で唯一ゆっくりできる美術館
わたしのとっても大好きな美術館のひとつが原美術館。
ここは都会のど真ん中にあるのに、ゆっくり穏やかな時間が流れる素敵な場所。
かつて邸宅だった洋館の中を、作品をたどりながら回っていく素敵な時間。
現代美術がいかにもじゃなく、自然にそこにあるから不思議なのさ。
それでは・・・
「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」展の感想
原美術館で開催中の企画展に行って来ました!
ペイトンのほとんどの作品がポートレイト、人物画でモダンなタッチ。
本の装丁とか、CDジャケットとかになっても素敵だなと思うイメージなので、
重厚なクラシックな肖像画を想像したのなら全然違うし、
NY在住とあってアンディー・ウォーホルを研究されてたようなので、
どちらかというとライトなタッチ。
お気に入りの雑誌をめくるような感覚で、今よりもっと身近な感覚で美術館に足を運んでアートを楽しむ人が増えるといいなと思う。
© Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin
画像引用:ART iT
ポートレイトの良さ、ペイトンの作品で感じる良さ
作品から注がれる、強いまなざし。
その人の影。
人を映すポートレイトっていいな、って思います。
生のモデルさんを立ててポートレイトを描くとき、
目の前の立体を正確に捉えることに集中するより、
その “人” を描きたいなとわたしも思う。
似てる似てないもポートレイトの質を測るひとつです。
同じように、他者=描き手にどう見えたか、それもポートレイトの魅力のひとつよね。
ペイトンの作品で、意外にも和紙だったかな?
ぶ厚いテクスチャのある紙に、ふわっと色をのせた作品がすごく好きだったな。
(1階の展示室の左奥だった気がする)
建築も楽しめる美術館の良さ
2階へ昇るときの、1/2階から1階の部屋をのぞき込む感覚とか、気付いたら、小さい隠し部屋の入り口があって、ここ入っていいのかな?
とドキドキするちょっとした探検のような感覚を味わえるのもこの美術館の好きなところ。
隠し部屋だと天井も低いから展示作品との距離が近くて、その空気に溶け込む。
所要時間と行き方
もし気になってくれて行きたいと思ったなら!
オススメは水曜の夜。
水曜のみ8時まで開館しているよ。
ゆっくり回るわたしも1時間あれば十分楽しめたので、7時過ぎの入館でもご安心を。
あー、でも庭を含めてのあの邸宅感もかわいらしいから、昼もおすすめだなあ。
ぜひぜひ。
*原美術館への行き方はこちら。品川/北品川駅からでも全然歩けまっせ〜
**2017年5月7日(日)まで開催>美術館HP
明日は久しぶりに生のモデルさんを描くので、やる気出てきたわよ!