2017.11.15
アナログ絵描きがはじめてポストカードを作ったけど、できあがったら色が暗くなってました。。。
先日、ビッグサイトで開催された秋のデザインフェスタに出展してきました!
はじめてポストカードを作ったのだけど、いかんせんわたしは手描きのアナログ絵描き・・・
まわりに聞ける人もいなくて、、、初めての印刷用データを作るのにかなり苦労しました。
そして、1つ絶対に気を付けなくてはいけないことを学んだのでシェアしますね。
いくら苦労してPhotoshopでCMYKモードでデータ作っても、印刷仕上がりは予想以上に暗くなる!!!
ということ。
ん?CMYK? ・・・聞いたことあるけど何だかよく分からん
と思ったあなたは、ぜひこの記事を読んでみて役立ててください!
せっかく一生懸命つくるグッズですからね、失敗したくないですよね!?
- アナログで描いたイラストではじめてポストカードを作る人
- 色設定のRGBとCMYKがよく分からない人
【ポストカードの作り方】まずは印刷会社を選ぼう!
ここで紹介するポストカードの作り方は、イベントや個展で販売用のポストカード。
なので印刷会社にオーダーする方法をとります。
今は個人がネットでオーダーできる印刷会社はたっっくさんあるので、自分に合った印刷会社を選ぶのも一苦労ですね。
なぜ印刷会社を選ぶのが大変だったかというと、印刷会社によって入稿できるデータの種類がちがうから!!
印刷会社を選ぶポイントは?
それぞれ作りたい条件が人によって違うので、自分に合った印刷会社を選ぶべし!
でも、わたしのように「初めてでよく分からんー!」って人は、次のポイントに絞ってみるといいかも。
初心者が気にすべき3つのポイント
- 納期→いつまでに必要? 納期は最優先!印刷物の「最短発送日」をチェックすべし!
- 最小オーダー単位→ オーダーしたい量は?10枚単位?100枚単位?
- コスト→ 10枚〜100枚単位で比べられるので、単価をチェックすべし
- サポート・問い合わせ方法→ 初めてだからこそ、問い合わせ方法が明確な方が安心
これは知り合いのクリエイターの苦労話です。↓↓
はじめてのポストカード作成にチャレンジしたところ、Web入稿をしたらデータ送信でエラーになってしまったそうで。
困ったので電話で問い合わせしたらしいんだけど、サポートに全っ然つながらず、結局、実店舗まで行くハメになったらしい。。。
この話を聞けたので、自分が使おうとした印刷会社の名前をまずはネット検索してみました。
すると、「サポートの電話繋がらないー(激怒)」って感じの口コミが多くあったので、、、
わたしはそこを使うのをやめておきました。
一旦、ネットでサポートに対する口コミもチェックしておく方がいいです◎
有名な印刷会社
初めての時は東京カラー印刷にお世話になり、最近はグラフィックでよく注文しています!
【ポストカードの作り方】入稿するデータの種類をチェックしよう!
入稿データの形式は印刷会社ごとに決まっています!
そのデータは自力でつくれるデータ形式かどうか?をチェック!
それでは、自分で選んだ印刷会社の入稿ファイルのデータ形式をチェックしましょう!
Photoshop? Illustrator? PDF? それともMicrosoft OfficeもOK?
今回わたしがお世話になったのは東京カラー印刷で、
CMYKモードにしたPhotoshop形式のファイルで入稿受付でした。
(Illustrator形式もOKだったけど)
わたしの場合は、Photoshop Elementsをファッションデザインをやっていた頃に使っていて馴染みがあって、Photoshopのデータ形式でも問題ありませんでした◎
え〜〜〜〜!そもそもPhotoshop持ってないんだけど。。
Photoshopは一回だけお試し利用もできますよーん◎
他に無料ソフトもあるけれど、時間を無駄にしがちだったので….. わたしはPhotoshopをオススメするなぁ。(経験談)
そもそもRGBとCMYKって何?
詳しい説明はデータ制作のプロにかなわないので、ここではざっくり噛み砕いてわかりやすい表現で!
RGBカラーは、パソコン・スマホ・デジカメとかのデジタル画面で色を表現する=光の三原色。
- Red
- Green
- Blue
CMYKカラーは、コピー機・プリンターなどとにかく紙の上で色を表現する=4色のインクカラー。
- C (シアン)
- M (マゼンタ)
- Y (イエロー)
- K (クロ)
アナログで描いた原画は?
アナログで描いた原画をスキャンするなり、撮影するなりしてデータにした場合、通常それはRGBカラーになります!
しかし、これから作るポストカードは紙なので、紙用のCMYKのデータに変換して印刷会社へ入稿するのがベターです。
RGBカラー → CMYKカラー とデータ変換の必要があるのでお忘れなく!
最近はRGBのままでもOKだよ〜っていう印刷会社も出てきました。
しかし、印刷仕上がりの色誤差は保証しませんよ〜というスタンスなのでリスクもある。どちらを選ぶかはあなた次第。
追記 2021.01:
最近はRGBのままでもOKだよ〜っていう印刷会社も出てきました。
しかし、『印刷仕上がりの色誤差は保証しませんよ〜』というスタンスなのでリスクもある。
はじめての作業を楽にするか、色にこだわるか、、がどちらを選ぶかはあなた次第!!
【ポストカードの作り方】入稿するデータの作り方
わたしからは作業順序のポイントだけお伝えします!
わたしがはじめてポストカードを作ったとき。
実は作業を完了した後にミスに気付いて、1からやり直すハメになったので・・・結構大変でした。
印刷会社のHPって、データに関する注意書きがめちゃくちゃ多くてですね、、、
ホームページ上の複数のページに色々と細かく書いてあるからまじで分かりづらかった・・・
最近は、印刷会社ごとにダウンロードすればすぐ使えるテンプレートを用意されているので、データの取り扱いが超初心者だったり、時間がない場合は素直にダウンロードすることをオススメします!!!
シンプルに分かる データ作成手順
- 【重要】印刷会社提供のテンプレートがあるかチェック!
- (自作するなら)Photoshopでファイルを新規作成
※ポストカードの仕上りサイズより大きく、塗り足し分をプラスしてサイズ設定! - (自作するなら)CMYKモードを選択しておく
- スキャン or 撮影したアナログ絵のデータを読み込む
- 適宜、色のバランスを調整する
※印刷したら暗くなることを想定する! - 最後に必ず全レイヤーを統合する
ざっくりとはこんな感じでした。
裏面のデータも忘れずに
忘れがちなのが、ポストカードの裏側のデータ入稿です!
イラストを配置する表面は気合を入れてデータを作ることに時間をギリギリまで費やして、裏側のデータ忘れてて間に合わなかった・・・は危険です。
ポストカードっぽく郵便番号枠や “POST CARD” という表示を印刷するのが、ポストカードとして販売するなら親切ですよね?
そのデータも合わせて入稿しなければです!
もちろん両面印刷の金額になります。
必ず裏面のデータも入稿すること!
データは1から作らなくても、裏面のテンプレートも印刷会社でダウンロードできるので、好みのタイプを選ぶだけでOKです。
使えるものは使いましょ!
はじめて作ってみて分かったこと!
ここが最重要の学びでした。
印刷すると暗くなります!思った以上にベージュやイエローは暗く見えます!
大事なのでもう一度お伝えします。
アナログ絵からポストカードを作るには、Photoshopでのデータ修正・色調整が超重要!
いくらCMYKモードに設定していても、所詮 今あなたが確認しているのはPC画面上であることを忘れずにっ!
PCの画面は裏からバックライトが当たっていて、かなり明るく見えていることを絶対忘れてはいけないのです。
なので、「PC画面上だとかなり明るいけど….」と感じるような明るめにしておいた方がいいかと。
薄いイエローとか、ベージュあたりは全然思ったように印刷できなかったので、この色がイラストの大事な部分だとかなりショックが大きいです。
見栄えが悪いとポストカードも売れません。。。
予算に余裕があるなら、印刷会社によってオプションの「色校正」という「仕上がりチェック」をするのもアリかもです。
以上、アナログ絵からポストカードを作る方法でした。おつかれさまでした!
わたしの失敗&無駄にした時間を少しは他のクリエイターさんに還元できたかしら?
それでわ!健闘を祈ります!