まさかの国境ぎわでガチンコバトル!ビザを変えるのは本当に大変だった

ロンドン留学中に、一生忘れられないビザ問題が発覚したのは、この前の記事で話したよね。

 

さて!今日の話は、

「パリから無事に国境を越え、ビザをもらえるのか?」

 

そもそもロンドン留学を決意してから、

なんでそのビザを選んだのか?

渡航後にどんな問題があったのか?

どうやって解決策を探したのか?

 

・・・などのストーリーは前の記事に詳しく書いているので

これから留学用ビザの準備をする人の参考になればうれしいです。

心折れた…イギリス留学中に分かったビザの悲劇

 

では、そのつづきのお話をストーリー仕立てでお送りします。

 

まさか!国境ぎわでガチンコバトル!の巻

すっかり安心して、ノン気にパリをエンジョイしてしてしまった。

 パリでの平和な時間:アーティスト必見!画家が愛したオススメのカフェ

 

いよいよフランス出国→イギリス再入国!

パリの北駅でユーロスターに乗るための手続きをせねばならぬ。

 

 

入国審査を待つ列に並ぶ。
(厳しそうな顔した人がパスポートにスタンプ押してくれる所ね)

乗客は多く、列はまあまあ長かった。

 

しばらくして、わたしの順番が回ってきた。

いかにもな国境の審査官。仏頂面したおじさんだ。

なぜ審査官はみんな、コワイ顔をしているのかしら。

 

「Good Afternoon.」

と空気を和ませようとしたのも虚しく・・・

わたしは冷静に要件を伝えた。

 

「ここで新しくSTUDENT VISITOR VISAを発給してもらえるって聞いてます。

以前のビザはこれ。
(パスポートのビザを見せながら)

すでに以前のビザでこの語学学校に入学していて、新しいビザの許可もこの通りもらっています。
(学校からの書類を見せる)

そして滞在資金証明はこれです。」
(日本から取り寄せた、銀行の残高証明書も見せる)

 

 

若干ドキドキしながらも、

さあここに新しいビザを貼ってくれ!

と言わんばかりにパスポートの新しいページを開いて見せる。

だって、ページをすっ飛ばされるのは気持ち悪くてイヤだ。

 

すると、想像もしなかった答えが返ってきた

仏頂面の審査官のおじさんは言う。

「何言ってるんだ?

 ビザの発給なんてここの管轄じゃない。

 大使館へ行ってくれ。」

 

・・・はい?

 

ズン。と急に心臓が重くなって

頭が混乱した。

 

一瞬、「あ。そうなんですか。」なんて

日本人らしく物分かり良い返事が喉まで出かかったけど、

今回ばかりは違う。そうはいかぬ!

 

 

「NO.  I know I can apply for a new VISA, HERE.」

 

散々調べたのだ。専門家にも確認した。

「わたしは知っている。出来るはずだ」

そう伝え続けた。

 

しかし、コワイ顔のおじさんも頑固でね・・・

どんどんわたしに対してイラついてきて、それがひしと伝わってきた。

 

「パリの大使館へ行け!そうじゃなきゃイギリスの大使館にでも行け。」

手でしっしっ!と払われた。

 

「とにかく何度言わせるんだ。

 ビザってのはそんな簡単に外人に与えられるもんじゃないんだ。

 いいか、ここじゃ何にも出来ないんだよ!」

 

それでも、

「わたしは知っている、I’m sure.

 頼むから確認して欲しい。」

そういい続けたよ。

 

 

なんだかおじさんは感じ悪くて、

何度も移民・外人をバカにするもんだから、

“日本人は観光ビザも必要なしで行ける国がたくさんあるんだ”

と教えてあげたけどさ!

 

このアジア人は何を言っているんだ ばりの顔で、おじさんはとうとう本気で怒り出した。

 

 

「いい加減にしろよ!

 後ろを見ろ!お前のせいで列がこんなに長くなって進まないじゃないか!

 いいからどけ!」

 

指差してGet out. ひどい。

 

泣きそうになるのをこらえながらも、

緊張でおかしくなりそうな脳ミソをフル稼働させる。

 

__だってここで諦めたらどうなるの?

一度列を離れたら最後、おっさんの言う通りに大使館へ行くしかなくなる。

 

また数日をムダにするの?この数週間の準備は一体なんだったの・・・

わたしの答えは、「NO! 」

 

 

諦めたらそこで試合終了ですよ

頑としてその場をどかない泣きそうな小さな日本人と、

いい加減にしろ!ってキレてるおっさん審査官。

 

平行線のケンカを見かねて、

隣の列を担当していた審査官のおばちゃんが出てきた。

 

「あなたの言い分は分かったわ。

 一度私たちの上司に可能かどうか確認してもらうから、

 そこのイスに座って待っていてちょうだい。ね?」

 

おばちゃんが希望をくれた。ありがとう。

 

ジロジロと嫌な視線が刺さってくる。

列のすぐ脇のイスに、わたしは硬直状態で座って待っていた。

 

 

どれくらい時間が経ったのかは覚えてないな。

だいぶ待たされた。

 

長蛇の列もすっかり消え、憎きおじさんも担当ブースから居なくなった頃、、

奥から一人のやさしそうなおじさんが、わたしに近づいてきた。

 

「待たせてすまなかった。

 これが君の新しいビザだよ。

 日本人ビザに対するルールが他と違っていることを、担当者は知らなかったんだ。

 申し訳なかったね。近頃は移民の入国に厳しくてね。」

 

ぱあっと自分の顔が文字通りに明るくなるのを感じながら、

めいっぱいそのおじさんにお礼を言った。

 

 

ユーロスターの待合室の座席に座ると、

涙が溢れ出すように一気に流れでてきた。

恥ずかしながら、この時ばかりは わんわん言いながら親に電話して、無事にコトが済んだことを報告。お礼も伝えたよ。

 

 

本格的に留学生活、再スタート!

やっとだ!

語学学校の冬休み中はセントラルセントマーチンの冬季講座だー!

 

この時、本当に本当に嬉しかったんだ。