絵描きと会社員のパラレルワーカー、Yuko(@uu_yu)です。
ついこの間、アーティストグループ TAL主催のWorkshopに参加してきました。
講師はロンドンで活躍するプロの画家、Joni Duarteさん。
去年も参加して勉強になったし、全身で集中した2日間がとても心地よかったので、今年も迷いなく参加
(ホント、毛穴から全部集中してたので、最後はぬけガラ(・_・)
今回は、新たに「なぜ人物画を描くのか?」という疑問を解決する西洋絵画史レクチャーがあるとのことで、プラスアルファの計3日間!
Joniさんのおかげですごく分かりやすかったし、これからのポートレートをみる目が変わったので、ここに備忘録を記事を書きます!
わたしは美大を出ていないので美術史もちゃんとやってなくて・・・
シンプルなレクチャーで本当ありがたかったのだ。
3分でわかる西洋絵画
とにかく超シンプルに!今日は会話形式でいこうかな。
西洋絵画のはじまりはギリシャ
彫刻は国民への教育の手段のひとつだったんだぞ。神を語ることでモラルとかを教訓を伝えるために、可視化して作られたのが彫刻なのだ。
今は教科書があるけど、当時の教材だな。
ムキムキの彫刻を通して神について取り扱い、人々を教育していた。
その流れで絵画となっても、常に人物(ポートレート)は中心的テーマだった。
芸術は偉大なり。
世界を支配する帝国が変われば、芸術も変わる
ギリシャでは人物が数学的に理想的に描かれた。
やがてローマ帝国が世界を牛耳るようになり、芸術の中心がローマへと移ることになる。
さらに戦争が起きて支配する権力が変わり、ヌードが禁止される。
そして芸術も・・・しばらくの間は停滞する時代となった。
なんでヌードが多いの?
なぜかというと、“ファッション” が描かれないことによって、作品はずっと色褪せないのだ
ルネサンスがきた!
戦争が過ぎ、芸術が戻ってきた!
ポートレートもヌードで戻ってきた!
画家のアトリエができるようになる
こうして技術が受け継がれるのだ
別のアトリエになることで、新しいテイストが生まれることになる。
さらに学んだ技術が国を超えることだって・・・
国を超えて修行に出ていた弟子が帰国し、芸術はヨーロッパ中で発展していくのだ。
当時の作品は、画家ひとりのものじゃ無い!みんなの「合作」
師匠に弟子がたくさんついてお手伝いして、メインは師匠が描くんだよね!
そして背景から徐々に描かせてもらって、師匠と弟子の共同作業で作品ができあがる。最初知ったときは衝撃だったな。
ヨーロッパを治める国と、絵画のスタイルはシンクロしている!
権力争いが絶えないヨーロッパ大陸。
そのヨーロッパで権力を握る国と、そのときどきの時代でメインとなる絵画のスタイルはシンクロしている!
たとえば、イタリアが天下を取った時代は、イタリア式の描き方がそのときの主流になる。
スペインが帝国を築いたときはスペインのスタイルが主流になる。
3分にまとめた西洋美術史
- 昔は神話を教育として伝えるために人物を描いた
- ヌードを描くのは普遍的な対象だからこそで、後世に遺すため!
- ヨーロッパでは時代を制した国が、芸術も制していた!
会社帰りの金曜の夜の講義だったので、わたしのメモは飛び飛びかもしれない・・・ ( ˙-˙ ;) あしからず。
これから美術館でポートレートを観るときの感覚が、わたしはまちがいなく変わった。
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