現在 絵描きと会社員のパラレルワーカーをしているYuko (@uu_yu) です。
仕事を辞めてロンドンに9ヵ月留学してたころ、いわゆる「海外びっくり体験」ってやつが山ほどあった!
なかでも、きっと2度と行くことのない奇妙な場所でのエピソードがあるので、今日は息抜きにその話をさせてくださいな。
謎のライブへのお誘い
それはフツーの日だった。
この後ライブがあるんだけど、一緒に行ってみない? と、友だちから誘われた。
ロンドン芸術大学附属の語学学校に通っていたこともあって、自然と友だちはアートやファッション関係の子が多かった。
誘ってくれたその子はスタイリストの卵。
わたしも元デザイナーだったのもあって、留学初期に出会ってすぐに打ち解けた友だちで、その日は一緒にカフェにいた。
「友だちも来るし行こうよ!それに音楽聞くとすっごく元気出るし!」
そんな感じで、夕方のライブに誘ってくれた。
ライブには彼女の友だちも来るらしい。
モデルやカメラマンとして、いつもスタイリング写真を撮ってる仲間なんだって言うから、人見知りなわたしでもノリ気になった。
現地での知り合いの輪が広がるのはうれしいし、アーティスト系なら尚更だ!
それにタダなんだよ!
え?うそ?
ライブがタダ?
話を聞いたら、場所はロンドンのド真ん中のド中心。
な〜んか妙な感じがありながらも、とりあえず行ってみることにしたのだ!
さて、一体 謎のライブとは何のかと言うと・・・
宗教イベントだった!@ロンドンのド真ん中の会場
結論から言うと、新種の宗教の布教活動だったのだ!
日本でもこういうの遭遇したことないのに・・・なぜロンドンで。
(・_・)
てか、おもしろすぎる!!!
なんだこれ?なんだこれー!?
って心の中で思いながら、その時間をやり過ごしたのだった。
その後、またおいでよ!って誘われたけど、わたしは丁重にお断りしておいた。
こういうものなんだな〜。っと客観的に見ながら、貴重な体験をしてきました。
海外の宗教イベント!?どんなことするの?
集まってるのは、ほとんどが若者で10代〜20代という感じ。学生も多かったんじゃないかな〜。
大きいホールで、若者たちがステージに立ってて、楽しそうにバンド演奏をしていた。
曲はロックな感じだし、最初は「セミプロの音楽ライブ」っぽかったのだけどね。
ライブが進んでいくにつれて、なんだか歌詞に「God(神)」とか「fear(畏れ)」とか、そういうフレーズが多くなってきて…
照明の感じも神々しさ?というか天の光が差し込むー!みたいな当て方で….
結論。海外の宗教イベントでは、ロックな宗教ソングのライブをやっていた
いつの間にか、結構な人数の群衆がステージへ上がってて、みんなで肩組みながら超笑顔で宗教ソングを斉唱してた。
たぶん、この盛り上がりからすると定番ソングなのだろう。と思いながら傍観するわたし。。。
Hey!ノッてるかー!的に観客もつられて(?)というか自発的にみんな肩組みを始めた。
ついに最後は目をつぶって、「さあ、感じるのです」みたいな。
みんなものすごく振り切った笑顔だったし、なんと泣いてる人までいたのだ!
宗教って、こういうことか・・・
宗教の善し悪しは別の話になるのでここでは書くのは止めておきます。
そもそも宗教ってあんまり深く考えたことなくて、人にどういう影響を及ぼすのかも、正直想像したこともなかった。
それを、なぜか留学先のロンドンで目の当たりにしてしまうとは・・・
「目に見えないものを信じて心の支えにする人の姿」とか
「集団を動かす影響力」を、見せつけられた。。
わたしはそれをものすごく客観的に見た。そんな夜だった。
あんなに振り切った笑顔になって、泣く人までいる。
・・・これは一旦間違ったものを信じきると、えらいことになるな。
と、ゾクっとする感覚を肌で感じたよ。
海外で初めて考えさせられた「宗教」の存在
日本で平和に暮らしていたときは、日常で宗教をあまり意識することもなかった。
ほどんどの人がそうじゃなのかな?
七五三もお正月に神社で手を合わせるのも、「そういうものだ」と思ってただけだったし、
お墓参りだってなんの疑問もなくやってたわけで…
実際に目の前でみたことで、急に「他人事」から「自分ゴト」になった
宗教の違いから起こってしまう民族間の抗争とかのニュースも、遠い国の、大陸の話でしかなくて。。
それまでは正直「TV画面の向こう側の世界」の話でしかなかった…
今考えればほんと他人事だったなって反省だ。。
今もきっと本当の意味では自分ゴトにはなっていないけど、昔のそれとは全然ちがう。
トルコ人の友だちの安否が心配でたまらない。
その近所の国で争いがあった、というニュースキャスターの言葉が急に耳に入るようになった。
今まではガヤガヤとした遠くにいる集団の声だったのが、急に自分の名前が呼ばれてハッ!とするような感覚。
今では、心の底から争いが無くなることを願っているよ。