2018/04/28
現在 絵描きと会社員のパラレルワーカーをしているYuko (@uu_yu) です。
GW前半戦、三菱一号館美術館で開催中のルドン展に行ってきたよ。
まあ、休日に行けば当たり前なんだけど、この美術館はいつも混んでいるので…
ちょこちょこと進みながらもじっくり1時間半かけて楽しみました!
基本情報
展示場所:@三菱一号館美術館
展示会期:2018/02/08 (木) ~ 2018/05/20 (日)
所要時間:超ゆっくり見て1時間半
入館料:一般は1700円
ルドン展の感想・幻想的な画と、そのてつがくが響いた
今回のルドン展、作品のモチーフはほとんどが植物。
作品のテイストは、印象派。
けれど、モネのような光がキラキラした感覚よりも、シャガールのような内面的で幻想的な雰囲気が近いな、と思ったな。
わたしが 好きだな。と思ったのは、ただモチーフを美しくリアルに描くのではなくて、生命の神秘性みたいな、幻想的なものを描こうとしていたのかな。と感じたから。
印象派とはいえ、モノクロ作品の展示もかなり多かった
印象派、というとカラフルな色彩作品を期待するかもしれないけれど、展示作品の前半はモノクロ。
チャコールでのデッサンやエッチング、リトグラフなどの作品だ。
その後に、ルドン展のメインとされている華やかな色彩の “グラン・ブーケ” がある室内装飾画シリーズが展示されている。
響いたのは、てつがく。樹を描く意味
植物を描く中でも、1年中動かないもの。それが樹。
こんな風に残されている言葉が好きだったな。
不確かなものの傍には、確かなものを置いてごらん
ルドンが修行中にコローに言われた言葉
ルドンの作品に対するてつがく
作品 “起源” について語るルドンのてつがくも好き。
(作品から生まれた)「アクション」は、観る者を「フィクション」へと駆り立ててゆく。
「フィクション」がもたらす意味作用は、観る者の感性や想像する力によって大なり小なり違うだろう。
ルドンの言葉
それともうひとつ・・・。
私のデッサンは、息吹によって動機を与えるだけであり、何かを定義づけるものではない。なにも決定しないのだ。
音楽のように、不確かなものの住む曖昧な世界のなかへと我々を連れていく。
ルドンの言葉
作品でものごとを定義せず、観る者を連れていってくれる感覚。
そんな「作品づくり=彼にとっての絵を描く行為」の意味を伝える言葉だと思うのだけど、実は、勝手ながらもわたし自身の感覚が言語化された気がして、とても心地よかったのだった。
ルドン展・感想まとめ
この展示を通してルドンという画家の内面が描かれている、そんな印象な展示でした!
わたしは総じて「グレーっぽい印象派」という言葉が頭に浮かんでいるかな。
内面のもや〜っとした潜在的な部分も含めて、グレーがかった色味な気がして。
そんな感じなので、この展示はザ・印象派!っという感じの光がキラキラした印象派作品を期待していた人には、ちょっと物足りないかもしれない。
一方で、てつがく的な話が好きな人には結構おすすめかな〜と。
さて、それではGW後半も、みなさん楽しんでね^^
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