脳が勝手にハードルを上げてる?成功と幸せのメカニズム

うまくいったから嬉しいのではなく、

自分が嬉しいからうまくいったのだ。と考えなければならない

 

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成功することが人生の幸せ?

成功と幸せのメカニズムを知れば、人はもっと幸せになれる。

心理学者でハーバード大学で講師も行っていた、ショーン・エイカーさん。

TEDのタイトルは「幸福と成功の意外な関係」

 

 

彼がTEDの12分のプレゼンテーションで伝えたかったのは2つ。

 

「幸せは成功の先にあるのではない」

「ポジティブ脳が成功の秘訣」

 

おお。

前者はまさにわたしの好きな三木清のてつがくだ。

>この記事だよ:まちがえないで!成功と幸福は違うということ

 

ただ三木清みたいに難解でもなく、全然硬い話ではない

 

この心理学者のショーンさん、かなり笑いのセンスがおありのようで、
オモロイ小話をちょいちょい入れてくる!

 

今すぐ12分の動画を再生できないあなたのために、

ゆるく説明しましょ。

 

これってどうなの?くつがえされる「当たり前」

ズル賢い?7歳で妹を洗脳

掴みの笑いはコレ!

ショーン7歳、妹5歳の時。

妹と戦争ごっこをしてたら、妹をベッドから落としてしまった。

 “これはマズイぞ。また親に怒られる!
 先週も遊んでた拍子に妹を骨折させたばっかりなのに”
 (↑おいおい・・・)

妹が大声で泣き出して両親に見つかるよりも前に!
ショーンは頭をフル回転させ、四つんばい状態で床に落っこちた妹にこう言った。

「すごい!人間じゃそんな風に着地できないよ!
 エイミーはユニコーンかもしれないね!」

今にも泣こうとしていたエイミーは、
一瞬とまどいながらも“ユニコーン” という設定を受け入れたようで、

ユニコーンに成りきって、ベッドへよじよじ登ってきたらしい。

(笑)

これが彼のポジティブ心理学の原点だろうか。

 

「平均崇拝」をやめよう

このグラフを見て!

 

 

見事にドットが並んでほぼ一直線。

研究者なら涙もん。なぜなら研究結果を語るのに超理想的だから。

すると、1つハミ出ているドットを消してやりたくなるね!

 

とジョークを飛ばすショーン。

そういえば、、研究データの改ざんは一時期世間を騒がせたっけ。

 

言うなれば世界は「平均値」で語られている。

経済だって、科学だって、心理学だって、

統計の異常値はデータ誤差とかなんとかで理由をつけて、排除して語る。

調査結果の平均値とか、平均寿命で国全体を語るのもそうだし。

 

ただ!「平均崇拝」をすべてに当てはめてしまうとキケンだ。

 

それは、幸福、潜在能力、クリエイティビティ・・・

 

ですよね!ショーンさん。

しばしば「出る杭は打たれる」けど、そのまま出させて欲しい。

 

ハーバード大学に行っても不幸せになる

 

自身の学歴もハーバード大学のショーン。

入学当時の本人は希望に満ちあふれていたけど、

周りは2週間もすると変わってしまったそうで。

 

その圧倒的な競争環境と、膨大な学習量・・・

ストレスに押しつぶされた彼らは明らかに不幸せだった。

 

ショーンは、地元の友だちからは

「ハーバードに行った奴らはさぞ幸せだろう」

と思われていたらしい。

 

ハーバードという「環境」は「幸せ」になれるはずだ

という世間のイメージも納得だよね。

 

「幸せ」は「環境」に影響される

わたしはこれは間違いではないと思うけどね。

 

彼によると「幸せ」の環境依存度は、たった10%だって。

残りの90%は自分の「脳」によって決まる。

 

確かにその人の考え方次第では、

「幸せだ」とも「不幸せだ」とも言えるから、、これもうなずける。

 

ネガティブとは程よい距離を

ネガティブなものに囲まれてると、思考がネガティブになる。

というのは分かりやすいよね。

 

実際の症状では「医学生シンドローム」というらしいけど、

医学生が毎日病気のことばかりなせいで、自分が病気だと思ってしまうことなんだって。

 

ユニコーンとなった妹エイミーの彼氏は、

実際、医学生シンドロームになってしまったらしい。

 

頑張る −> 成功 −> 幸せ の方程式はもうやめよう

脳が勝手に書き換えるゴール

  1. WORK HARD 
  2. BE MORE SUCCESSFUL
  3. BE HAPPIER

当たり前のように思われがちなこの3ステップは間違っている!とショーンは訴える。

なぜなら、脳は勝手に成功のハードルを上げてしまっているからだ。

 

分かり易く言うなれば・・・

好きな人がいて、あの人と付き合えれば自分は幸せだと思って頑張る。

付き合うことができても、結婚できなければ幸せになれない。

と次のゴールのハードルは上がっていて、いつまでも幸せになれない。

 

XX大学に入れば幸せになれる。と思って頑張った次には、

XX会社に入れば幸せになれる。と思って頑張り、

年収XX万円以上になれば幸せだ。と思って頑張り続ける。

いつまでも遠くなり続けるゴールに届かない。

 

成功≠幸せ

ショーンは頑張ることを否定しているのではないと思うよ。

ポイントは、「ゴールの達成を(成功)」と「幸せ」は別だということ。

 

別に年収いくらじゃなくても「幸せ」でないわけじゃない。

成功の目標値には届いてなくても、あなたは幸せだ。

 

成功するよりも、ポジティブ脳が幸せをつくる

ショーンはポジティブ思考の重要性について伝えようとする。

わたしは、本音に上から蓋をするようなニセポジティブには拒否反応が出てしまうので、

ここからは「むむむ」と思いながら聞いてた。

 

ポジティブ脳は生産性を上げる

プラシーボ効果(placebo effect)って聞いたことあるよね?

これを飲めば治るよ!

と言って薬じゃないものを飲ませても、

患者さんの信じるポジティブな心が作用して病気が治る。みたいな。

 

ポジティブな状態だと、ネガティブな状態に比べて

人の生産性が31%アップする。

なんと医者の診断の正確性は11%も高い

脳から出てるドーパミンの効果らしいよ。

成功しようと頑張るよりもポジティブでいる方が、結果的に物事がうまく転ぶ

ショーンが言いたいのはきっとこれでしょう。

わたしの好きな三木清の言葉にも共通しているし、

フランスのてつがく者 アランの「幸福論」でも似た言葉があるよ。

 

うまくいったから嬉しいのではなく、

自分が嬉しいからうまくいったのだ。と考えなければならない

 

ちなみに、「ポジティブ脳を2週間でつくる方法」をショーンが紹介しているけど、

なんとなくポジティブアレルギーが発生してしまったので、割愛させてね。

気になる人はぜひ動画でチェック!

 

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