「選べない人生」が運命で与えられたコロンビア大学教授が語る「選べる人生」

現在 絵描きと会社員のパラレルワーカーをしているYuko (@uu_yu) です。

わたしは今、会社員でいながら絵を描く仕事をしているよ。

それは「これしか選択肢が無いから」ではなく、「自分の意思で選んでいる」今の自分の最良の選択だから

 

この記事は、わたしがとっても影響を受けた「人生の選択」の話をちょっとだけ紹介したいなと。

 

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時間?お金? 「選べる人生」ってどういうこと?

突然ですがあなたに質問!

 

超一流のホテルで、一生なにを食べても、飲んでも、どれだけ遊んでもいい。

いつ寝ても起きてもいい。全部あなた次第。

何でもできる5つ星ホテルで、一生裕福に暮らせます。

 

ただし1度チェックインしたら、2度と出ることはできない。

 

あなたは今の生活とどっちを選びますか?

 

アメリカの名門コロンビア大学の教壇で、生徒にこう質問したのは、シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)教授。

大学で人気を集めているシーナさんの研究テーマは「選択」

 

「選べない」のは「運命」なのか?

 

研究テーマが「選択」であるシーナ教授が生まれ育った環境を聞くと、

どうやら彼女自身は「選ベる自由」とは遠い気がしたよ。

 

両親はシーク教徒のインド人で、移民として現在アメリカにいるようだ。

シーク教は厳しい宗教的文化をもつことで有名らしく、その内容の一部が驚愕。

例えば・・・

  • 髪を1度も切らない
  • 着るもの、食べるものの制限も厳しい
  • 職業、結婚相手も親が決めるのがふつう

ものすごく制限されるんだなぁ。自由無いじゃん… というのがわたしの正直な感想。

 

さらにシーナさんは3歳で目の病気が発覚し、高校生のころには何も見えなくなってしまったそうだ。

 

そんな彼女が「人生は選べる」と語る「選択の力」の研究の話は、

とっても理にかなっているから心にストンと入ってくる、そして勇気付けられるのだ。

家庭、貧富の差は運命によって決まる。

偶然は予測できない様々なことをもたらす。

しかし、あなたが何を選ぶかによって、人生が変わる。

シーナ・アイエンガーのことば

ここに書いているのは、その研究の話シリーズのほんの一部。

1時間の講義を3分で読める記事にしたものです。

 

選択することは人間の本能だ

本能的に人間は「自由」を奪われることが大キライ

冒頭の、なんでもできる一流ホテルを選ぶか?という質問、あなたはどちらを選んだかな?

わたしは一生ホテルから出られない人生は選ばず、今の人生を選びたい。

裕福なホテル人生はあらゆる自由を与えられたようだけど、あらゆる選択を奪われている。

動物園みたいじゃない?

Yuko
外に出て知らない場所に行って、食べたことないものを食べたり、そんな小さい幸せが欲しい…

 

わたしも絵を描いている自由な時間を奪われたくないから、たまにケータイの通知はオフにして描いてたりする。
(理解してくれてる友人の皆さま、ありがとう)

 

ちなみにシーナさんの教室で、そのホテルで住むのを選びたい。と答えた生徒は、たった1名だった。

他のみんなは「今の人生」を選んでいたよ。

なぜならホテルの外の世界には「選ベる自由」があるから。

 

「選択できる自由」こそが自分の人生を生きることになる。

だからこそ質問で多くの人が選んだのは「なに不自由ない裕福な暮らし」よりも、

不自由が多くても外の世界で暮らす「選べる人生」なのだ

 

「選択」を奪われると寿命がちぢまる?

 

外に出られないけど、なに不自由ない裕福な暮らし。

それって動物園と同じじゃない?

 

シーナさんが証明したのは、生き物から選ぶことを奪うと寿命を縮めてしまう。

「選べない人生」は寿命をちぢめる!という事実なのだ。

 

ひとつの例はアフリカゾウの寿命の比較。

天敵に襲われることもなく、病気をしたら治療してもらい、エサも与えてもらえる。

安全で恵まれた環境のはずなのに、野生のアフリカゾウの寿命の方が圧倒的に長いのだ!

野生のアフリカゾウは平均56年生きるけど、動物園ではたった17年なんだって。

(もしかしたら運動不足もあるかもなぁ。とわたしは思ったけどそれはさて置き)

 

強い動物に襲われるとか、食料が定期的に取れない、という外的な要因よりも、

「自分で選ぶこと」ができないストレス、という内的な要因の方が圧倒的な影響力があった。

それには本当にビックリした!!

 

大事なのはコントロールできるかどうか

 

バリバリ働きすぎの社長さんへ「ありゃ早死にするな〜」 はガセ?

「選べる人生」は、生き物として大事だというのは伝わったよね。

つまり、コントロールを失うことが何よりもストレスに感じるのだ。

 

これはだれかに命令されることも同じこと。

イギリスの研究でさらにそれを裏付ける、なかなかおもしろい研究のがあるらしいよ!

研究は35年以上かつ現在進行形、対象は1万人以上だから信憑性は高い。

そしてあらゆるタイプの職業の人が対象らしい。

 

わかったのは、日常生活におけるコントロールと寿命の関係

一見、バリバリ働きすぎの多忙な社長さんの方が

50歳くらいでポックリいっちゃうんじゃない?っと思われがちなのだけど、実は!

1日中コピー機の前にいるような、自分で裁量権のない人の方が寿命が短い。

 

「自分で」選べることに意味がある

別にバリバリの社長人生がいいと言いたいのではなくって、だって社長がするような社運をかける大きな決断ばかりの人生を誰もが送れるわけじゃないからね。

どんなことを選ぶのか?選択の大小とか種類は、実はそんなに関係ないことがわかっている。

 

もうひとつ「選ぶ」大切さを裏付ける研究例を!

高齢になった方が入居するホスピス。

施設に入居する人を対象に、全く同じ環境で2つのグループに分けてみたら、

どんなに小さくささやかな選択でも「自分で」選べることに大きな意味があることがわかったらしい。

 

 

2つのグループを分けたのは、この入居時の説明。

1階の入居者にはこう伝える。

「部屋には花を飾りますね、花の世話は係の者がやります。

 木曜と金曜には映画を観ましょう。何か必要なことは何でも言ってくださいね。

 

一方、2階の入居者にはこう伝える。

「部屋に花は飾りたいですか?水やりは自分でやりますか?

 映画を観たければ言ってください。木曜か金曜でしたら観ることができます。」

 

花もあって映画も観れるという同じ施設で同じ環境なのに、

「自分で」選ぶことを奪われた1階の施設の人の方が寿命が短かったらしい。

 

いかに小さなことでも、自分の毎日は自分で選択している、という感覚が寿命にまで影響している。

選択する力は、幸福感となって終末を迎える人たちに生きる力を与えたのだ。

 

選択は誰でもできる。

人生を選択という観念から見ると、心の底から力がわいてくる。

シーナ・アイエンガーのことば

自分の人生のコントロールを取り戻そう!

もし、“自分は人生が選べてない” “自分の人生を生きれてない” と思う人がいたら、

シーナさんは誰でも日常にできる簡単なエクササイズを教えてくれたので、

それを最後に書いておしまいにしようっと。

(つい伝えたい気持ちが強くて、また長くなってしまった)

 

「選べる人生」を取り戻せエクササイズ

  • ストレスになっているのは何か?
  • ストレスを減らすためにできることはなにか?
  • それに対してまだ可能なことは何か?

このリストを作ってみよう。そんで1つを選んで実行してみよう。

 

どれを選ぶかはあんまり大事じゃない。

ちなみに実行しようとしたことは、うまく行ったらラッキー!くらいでいい。

 

目的は「自分で選んでいる」自覚を取り戻すことらしい。

 

「日常のストレスを減らして自分のコントールを取り戻すため」に、

自分は「選択して行動できる」という感覚

 

幸福感と健康をも変えてしまう「選択の力」。

シーナさんの1時間の講義はコロンビア白熱教室第1回をチェック!
(多分Youtubeにはないかな…)

 

同じではないけど、TEDでは25分の動画も配信されているので貼っておきます。

ぜひチェックしてみてね。

 

 

ここまで読んでくれてありがとございです。

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