人に好かれたい。
それは当然の感情。
異性として好かれるのか、人として好かれるのか、種類はあっても好かれたいという気持ちは一緒。
人数が多いコミュニティだと、学校とか職場ではわたしもかなり気にしちゃってた。
でももうみんなに好かれたい主義はやめた!
やめたら上司と会話するのも楽になったし、朝オフィスのドアを開けるときの気分が嘘みたいに明るくなった。
いや、本当に。
実は、人に好かれたいなら自分の欠点をあえて見せる方が良い。
という事実は数学的にも証明されているので、ここで紹介します。
今からでも、多くの人に好かれたいという荷物を捨てれば、身も軽くなる。
それは重たいコートを1枚脱ぐような。
“The Mathematics of Love” = “愛を語る数学”
と称して、ある数学者がその答えを解いてくれたのだ!
数学者ときくと、堅苦しくて理屈っぽいイメージを持つかもしれない。
それがしかし!愛を語る数学なんてロマンティックなタイトルを付けたのは、紹介するTEDに登場したとってもユーモア溢れる彼女なのさ。
数学者 ハンナ・フライ
彼女が見せてくれた検証データは、デート相手を探すwebサイトから収集されたもの。
数学者がこういうところから研究ネタを得ることもあるのか(笑)
と思ったら、何とそのwebサイト自体、別の数学者が立ち上げたものというから面白い。
そのサイト上では、登録者の見た目が異性から1から5で評価されている。
うん、なかなか酷です。
スコアの統計データから見えたのは、同じ「見た目スコア4」と評価された人たちでも、異性からメッセージでコンタクトされる回数が多いグループと少ないグループとが存在する。
異性からより多くメッセージをもらう人=人気のある人。
つまり同じレベルの要素を持っているのに、人気がある人と無い人に分かれる。
一体何の違いがそうさせているのか??
“どう” 好かれたか?を分析すると
スコア4が意味するのは、平均値。
たくさんの人たちに評価された結果。
それを分解すると見えてくるのが、どう好かれたか。
例えばスコア4。
最高値の5だと思う人もいれば、「・・・嫌だ」と思って1をつける人もそれなりにいて、平均計算してスコア4という数値になる。
人気のある人のグループの特徴がまさにこれ。
極端に5&1が多いことだった。
つまり相手の好き嫌いがはっきり分かれる方が相手からより積極的な好意を示される。という結果だ。
それに対して、あまりコンタクトしてもらえなかった人たちの特徴は、4を付けた人の数が一番多い。
つまり多数が「まあ良い」と思った、ということね。
3よりいいけど5ではない。
ついでに驚くことに、一般的にモテるにはマイナスイメージとなるハゲてたり太ってるのを気にする人も、それを隠すより見せた方が(たとえ少数だとしても)相手の好きという心を掴みやすいとも言われている。
一定の人には嫌と思われたとしても、それを上回るくらい好感を持ってくれる人がいれば、結果としてポジティブなアプローチが得られやすい、と言い換えられる。
この話は見た目という要素を取り上げているけど、性格や立ち振る舞いにも同じことが言えるよね。
それは嫌われる勇気
自分の欠点を見せても好意的に感じてくれる。
例えその数は少なくてもいい。
そう言ってくれる人が自分の周りに居る環境の方が、
万人に好かれるより幸福感は高いんじゃないかな?
万人に好かれるように欠点を隠して隠して良いとこ見せようとするのは、、、
やっぱり大変。
それなりの好感度を持った人、
「ああ、あの人いい人だよねー」くらいの人になりたい?
それとも一定の人には嫌われるかもしれないけど、
「わたしはあの子好きだよ。こういうとこあるけど、なんか憎めなくていい子だし!」
って思ってもらえる人?
どちらとの距離が近い?
困ったときに力になりたいと思うのは?
嫌われることを恐がるより、それでも好きって言ってくれる人といい関係を築くこと。
そっちへ気持ちを向けてみよ。時間をかけよう。大切にしよう。
アドラー心理学でも言われている嫌われる勇気とは、まさしくこのこと。
一見、心理学とはかけ離れた存在のような数学でも、同じ考え方に通づるとはおもしろいものよね。
もちろん直すべき悪いところは直した方がいいけどさ。
参考:人にどう思われているかで疲れている人に効く、アドラー心理学のやさしい解説記事
欠点って、誰しも必ず持っている欠けているところ。
必ず付き合っていくのなら、わたしはそれを見せられる関係の方がいいな。
TED日本語字幕版をスマホにダウンロードするには
ハンナさんの話では、数学で教える恋愛・結婚のHow toの続きをユーモアたっぷりに教えてくれているので、フルバージョンを日本語字幕でぜひ。
公式ページからダウンロードするときは “Subtitle” を “Japanese” を選べばOK!
ちなみに今回のハンナ・フライさんは、ビッカビカのイギリス英語。
聡明そうな硬めのアクセント。
と思うわたしはAmericanよりBritish Accent派さ♫