ロンドン留学中に靴屋さんで現地の友だちができたホントの話

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海外だと街中で友だちができる?

海外留学経験者がよく言うやつ。
 
たまたま声かけられて・・・とか
 
意気投合して友だちになったって。
 
 
それって元々明るい性格な人だけの話でしょ?
 
 
日本に居ても、どこに行っても、
すぐ友だち出来るような、人懐っこい性格の人だけの話
 
ってあきらめないでー。
 
 
人見知りのわたしでも「出来る」と断言するよ。
 
 
わたしは学生時代、友だちをお昼に誘うことも出来ず、
「別に一人でいいや。やることあるしー」
って強がってた負の時期があった。
 
 
そんなわたしにもロンドン留学中に
「街中でたまたま友だちが出来る現象」
が実際に起こったのだ。
 
人見知りがちでも海外へ行きたい!
と、みぞみぞしているあなたへ送る、本当の話。

本当にあった話:老舗靴屋さんにて。

 
 
 
わたしは社会人になってから仕事を辞めて、ロンドンに留学していた。
 
留学期間はか月。
本当はもう少し長くいるはずだったけど、のっぴきならない事情があって短くなってしまった。
(その話は長いのでまたの機会にして)
 
確かあれは留学か月が経とうとしていた頃。
ある日わたしは、Regent Streetにある老舗靴屋さんに入った。
 
用もなくつい足を踏み入れてしまうのが、元デザイナーの性かしら。
 
ビンボー留学中なので、もちろんウィンドウショッピングなのだけど、
まあそれなりに店員さんが話しかけてくるさね。
 
クラフトマンシップ漂う、かっこいいChurch’sのショートブーツ。
 
履いてみたりする。
うっとり・・・♡
 
隣のイスでは他のアジア人も試着してる。
日本人じゃなさそうだ。
 
そのアジア人の頭が・・・
 
けっこう光ってた。波平さんだった。
 
 
その接客をしている店員さんと目が合う。
 
わたしにも話しかけてきた。
 
 
とても気さくに、旅行ですか?と聞いてきたので、
 
学生なんです。日本から。と答えた。
 
その時、足元で靴を出し入れしている店員さんの目線に、ちょうど波平ヘッドが!
 
 
「ハゲテマスネー」
 
 
(笑)
 
 
「え?!日本語できるんですか?」
 
とわたしは笑いをこらえながら、
そして波平ヘッドに聞こえてないかヒヤヒヤした。
 
 
「No worries. ニホンジンジャナイカラ」
 
 
って、ちょっとー。
おもしろすぎる。この店員さん。
 

日本語を勉強中の外国人と英語を話したい日本人

 
 
彼はテッド。
どうやら日本語を勉強中らしい。
 
カタコトで、英語をベースに日本語を混ぜてくる感じ。
 
とにかく気さくで話しやすい。
 
学校とホームステイ先以外で、
わたしがたどたどしく話す英語を
イライラせずに聞いてくれる地元の人は
初めてだったんだ。
 
それが嬉しくて、怖気づく気持ちも薄れて、
しばらく店内で話してたよ。
 
 
ビンボー留学が始まったばかりだから
今は靴は買えないけど、
今日履いている靴のお手入れをしたいんだよね。
 
と相談してみた。
 
 
日本から持ってきたお気に入りの革靴。
 
雨が多いロンドン。
そして毎日石畳を歩くから、靴が傷み始めてた。
 
お店で売っているシュークリームを勧めてくれたので、それを買ったよ。
他店の靴のお直しはできないんだよね。ってことで、
替わりにオススメの修理屋さんを教えてくれた。
 
 
「ここは高くないし、いい仕事をするよ!」って。
 

Language Exchangeというパートナー

 
お会計をして店を出るとき、テッドがある提案をしてきた。
 
「僕たちLanguage Exchangeをやらない?」
 
「らんげーじえくすちぇんじ??
 
 
それまでは聞いたこともなかった。
 
Language Exchangeとは、
お互い違う母国語で、かつ外国語を学びたい人同士が、
お互い教え合いながらスキルアップしよう!
というもの。
 
初級レベルのスピーキングレベルだと、かなりたどたどしくて、遅い。
 
合わせて会話をするのは、ネイティブには相当なガマン強さが要求されるのだ。
 
それにはお金を払うか、よっぽどの関係性がなければなかなかチャンスはない。
 
 
その点、Language Exchangeお互い様だから成り立つというわけ。
 
 
とはいえ、
今初めて聞いたし、初対面の男の人、、、
 
 
 
あからさまに警戒した顔をしたのかもしれない。
 
「まあ、無理にとは言わないから、気が向いたら連絡してよ!」
 
と言って、テッドはレシートの裏に連絡先を書いて渡してくれた。
 
 

卵を割らなければオムレツは作れない

 
 
帰宅して、ホストファミリーに話してみた。
 
マミーは最初、「え?男の人?♡」
ってからかってきたけど、
 
わたしが「危ないかなあ・・・?」って
不安そうな様子を見て、
 
「でも良い人そうだったんでしょう?
Language Exchangeはよくあることだし、
カフェで会う分には大丈夫よー」
 
 
うん、いいチャンスだ。
 
話しやすい印象は確かに感じたし、やってみようかな。
 
 
*
 
 
オススメしてもらった靴の修理屋さんへ行ったら、
 
確かにいい仕事をした。
 
Mister Minitくらいの値段だったから、かなりコスパがいい。
 
 
その後、わたしはテッドにメールを送った。
 
 
ちなみに、テッドはピカピカのスキンヘッドだ。
 
 
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